北中米ワールドカップ出場へ王手!日本代表が中国代表を撃破した要因とは

スポーツ

2026年、北中米で共同開催されるサッカーワールドカップアジア最終予選の第6戦で日本はアウェーで中国に3対1で勝ちました。勝ち点を「16」に伸ばし、次の試合に勝てばほかのチームの結果にかかわらず8大会連続の本大会出場が決まります。

この記事では、試合後の選手の声を基に、六万人を超える敵地で勝利できた理由について解説します。

勝因

悪い流れを断ち切ったセットプレーからの得点

小川航基「前半は自分たちのミスも多く、相手陣に進入していけないというか、なかなかうまく試合をコントロールできませんでした。ただセットプレーというのが一つ、日本の大きな武器でもあります。その中で先制点を取れたのはすごく大きなポイントだったと思います」

と語るように、この一点は両チームにとって大きかったと思いますし、日本代表はその後余裕を持ってプレーすることができるようになりました。

さらに前半のアディショナルタイムにも今度は右CKから伊東純也選手が蹴ったボールをニアポスト側へ移動した町田浩樹選手が頭で触り、ファーポスト側で待っていた板倉滉選手が体を投げ出すようにしてヘディング。日本が前半のうちにCKから2ゴールを奪いました。

森保監督「前半なかなかチャンスを作れない中でも、セットプレーから試合の流れを掴んでくれました」

と語るように、流れの中からチャンスを作ることはできなくても、セットプレー一発で流れを引き寄せることができることも、今の日本代表の強みだと思います。

久保建英の奮闘

この試合は、「ピッチの横幅が数メートル短い」という話題が浮上していました。久保選手は試合後のインタビューでこう答えました。

久保建英「とにかく狭かったですね。テレビで見ているより相当狭くて、相手もスライドを意識して、広いピッチでもスライドの力でここ何試合かはカウンターでも点を取ってきている。狭くなると余計に、並大抵のヨーロッパでやっているチームよりも速いイメージも僕の中ではありましたし、ちょっとびっくりしました」

ピッチが狭くなるということは、選手一人一人の距離感が短く、プレスをかけやすくなります。実際、選手たちは、普段よりも最大3~5mほど幅が狭い中でプレーしていました。このようなことをするのは、中国代表が勝つ確率を少しでも上げる為ではなかったのかと思います。

狭いピッチの弊害を受け、前半の開始当初は、日本代表は強みである距離感の良いパスワークが封じられていました。コンビネーションに苦労していましたが、久保の個人技によって先制点はもたらされます。

前半38分、久保は伊東へのパスがカットされると、正面にこぼれてきたボールを回収し、一気に中央へ切り込み、左足で巻くようなシュートを放ち、左からのCKを獲得。久保のCKに小川航基が頭で叩き込み、見事に先制しました。

その後も久保はことごとく攻撃の起点になっており、2点目につながるCKを獲得したのも久保でした。

久保建英の奮闘がチームに勢いをもたらし、個人的にMOM級の活躍であったと思います。

チームとして高い目標設定を置いていること

森保監督は、「我々は世界一になるという高い目標を持って目の前の一戦に全力を尽くすとこれまでも戦ってきています」とインタビューに答えています。

世界一」という目標設定を高く置いているからこそ、チームの基準が上がり、高い意識厳しい空気感で試合を行えているのだと感じます。

まとめ

厳しい中国代表とのアウェイに勝因は、

  • 悪い流れを断ち切ったセットプレーからの得点
  • 久保建英の奮闘
  • チームとして高い目標設定を置いていること

以上の3点とチーム全体が奮闘したことが勝利できた要因であると思います。

総括

来年3月20日の第7節バーレーン戦に勝利すれば、自力での予選突破が決定します。バーレーン戦までの4か月間、所属チームに帰りまた成長した選手の姿に期待したいと思います。

また過去のW杯予選を見ても、新たなヒーローが日本を救ってきました。今回選出されていない選手にもアピールすれば大いにチャンスは回ってくると思うので、近年海外組中心の選出でありますが、個人的に国内組からヒーローが誕生してほしいなと思います。

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