絶好調!スロットリヴァプールの特徴を解説。

スポーツ

9シーズン率いたユルゲンクロップに代わり、リヴァプールの監督になったアルネ・スロット。スロットリヴァプールは所属するプレミアリーグでも首位を独走するなど好調を維持している。また、28日に行われたCL最多15度の優勝を誇るレアルマドリードとの一戦でも2-0の快勝を収めた。

この記事では、好調リヴァプールを支えるスロットの掲げるサッカーの特徴を解説していく。

スロットサッカーのポイント

ハイライン&ハイプレス

まず、スロットの志向するサッカーのベースは、高い強度のハイライン&ハイプレスです。これは、クロップ政権のリヴァプールとも共通する部分で、クロップが作り上げた「激しく戦う集団」がベースとなりそれを引き継ぐ形となった。

ビルドアップ

ハイライン&ハイプレスというベースに新しい特徴として、ビルドアップに重きを置いているということだ。クロップ時代にうまくいっていなかった配置の部分が整備されたことでより効率的にボールを前に進めるようになった。

具体的には、相手がハイプレスをかけてきたときには、3バックとGKを含めた4枚でボールを動かし、相手がミドルブロックを敷いてきたときは、3バックでボールを動かしながら縦パスのタイミングをうかがう場合とがある。いずれも共通していることは、右SBに入った選手が、アンカーのフラーフェンベルクの脇に入り、ボランチ化しながら相手の守備陣形を閉じさせ、相手のWGもしくはSHの守備に迷いを生じさせることにある。今朝のレアルマドリード戦でも、右SBのブラッドリーが相手の左WGのエムバペを攪乱する場面が見られた。

疑似カウンター

もう一つの特徴が疑似カウンターです。

DFラインとキーパーでボールを動かし相手のプレスをいなしながらロングボールを蹴る時間が与えられれば、すぐさま相手SBの裏にボールを蹴りこみ、中盤を経由せず、リヴァプールの強みであるWGの質で勝負することで素早くゴールを目指す攻撃は相手に脅威を与えた。

3トップは、常に背後へのランニングの意識を持っており、相手のハイプレスに苦しめられたかと思えば次の瞬間には一気にチャンスを迎えているなどダイナミックで激しい展開がみられた。

この戦術を成立させているのは、前線の選手の裏への意識とファンダイクやアーノルドといったDF陣が高い精度のキックを蹴ることができるということだ。時間を与えれば、ピンポイントのロングフィードが飛んでくるため、相手にとってはとても脅威だ。

このロングフィードを繰り返し、相手は裏を警戒することで、ハイプレスをかけづらくなり、次第に手前でショートパスをつなぎやすくなるといった相乗効果もあった。これは、スロットが意図して落とし込んだ戦術であると思う。

まとめ

以上、スロットリヴァプールについて話してきました。個人的にスロットの戦術に関しては、クロップが植え付けた「闘う」ということに+αの戦略をしており、エキサイティングでダイナミックなサッカーがかなり面白いと感じています。これから更に戦術が浸透し、キエーザを始め新戦力がよりフィットしてくれば、プレミア優勝、CL制覇も現実的なものになってくると思います。

日本人としては、遠藤航の出場機会が減少していることは寂しいですが、長いシーズンで必ず出番はやってくると思うので、虎視眈々と出場機会を伺ってほしいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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